ロシアのプーチン大統領が19日に一方的に宣言した30時間の休戦期間が、モスクワ・キーウ時間の21日午前0時(日本時間同日午前6時)に終了した。ウクライナのゼレンスキー大統領は休戦提案に応じ、期間終了後の継続も提案したが、ロシア側はプーチン氏の新たな命令はないとしており、激しい戦闘が再開される可能性が高まっている。
- 「こんな世界を娘に見せられない」 母が向かった先はモスクワだった
ロシアのペスコフ大統領報道官は20日、同日のイースター(復活祭)に合わせた休戦の継続について報道陣に問われ、「(当初の休戦の)ほかに命令はなかった」と述べ、継続しない可能性を示唆。本格的な停戦への布石にできるのかも不透明な状況だ。
休戦の発効後、大規模な攻撃はなかった模様だが、両国は休戦違反の攻撃があったと互いを批判している。
ゼレンスキー氏はシルスキー司令官から受けた報告として、21日午前0時までの24時間で休戦違反が2935回に達したと指摘。ウクライナ軍の陣地への砲撃が1882回、ロシア軍によるドローン(無人機)の使用が950回を超えたとし、「行動はいつも、言葉より雄弁だ」とロシアを非難した。
一方、ロシア国防省も、ウク…